大自然ファームの畑を調査したところ、ニンジン生育可能硬度(ニンジンが育っていける土の固さの事)は深さ約47cmでした。
  右の図を見ていただけるとわかりますが、ニンジンの大きさは約15cm〜20cmでしょうか。ですが、ニンジンはその先端から更に細い根が出ています。それもニンジンとほぼ同じぐらいの長さです。合わせると約30cm〜40cmの深さが必要になります。
  トラクターに付いているロータリーという畑を耕す機械は深さ約20cmまでしか耕すことができません。ということは、本来ニンジンが必要な深さまでは耕せていないということになります。大自然ファームではこれをプラウという機械を使うことで約50cmの深さまで耕しています。
  このプラウという機械は土を深さ約50cmからひっくり返すというものです。メリットは同じ土を使い続けると起こる事がある連作障害を起こりにくくし、ロータリーでは届かない深さまで耕す事が出来るところです。大自然ファームでは緑肥を鋤き込むのにも使っています。
  更にもう一つ恩恵があります。それは雨が降ったときでも水が深さ50cm位まで通り抜けるところです。ロータリーだけしか使わない場合は約20cmの深さに硬い岩盤があるので、そこに水が溜り易くなってしまいます。これが梅雨の時期に多量の雨が降り、その後夏の日差しを浴びると溜まった水のおかげでニンジンはどうなるか?・・・弱火でコトコト煮詰められた状態になり、ニンジンが畑で腐りやすくなってしまいます。
  このように大自然ファームでは作物にも優しくかつ、長い期間の出荷に耐えられるような土作りを考えて日々努力しています。
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